2022年02月28日 22時00分 投稿者:admin
大本山總持寺 令和4年冬期特殊安居
曹洞宗は、通常学校を卒業してから修行道場(永平寺・總持寺・地方僧堂等)で定められた期間修行を行うことで寺院を継承する資格である教師免許を取得します。
しかし、GHQの農地開放政策以降、宗教界を取り巻く環境が大きく変わり、寺院経営だけでは生計を確保することが困難になってきたため、特に地方寺院では教師や公務員等の有給休暇が取得しやすい職業に就きながら住職を務める兼業寺院が多くなっております。
そういった背景から、学校を卒業してから修行に入ると就職機会を逸してしまうことが懸念されるため、曹洞宗では僧籍を有する大学と高等学校の在学者を対象として、特殊安居制度を設けています。この制度は学生が在学中に夏休みや春休みを利用して短期間の修行を複数回勤め上げることで、教師免許が取得できるものです。
当寺徒弟の晃紀もこの制度を使い、大本山總持寺にて特殊安居に入ることとなりました。3月末まで1ヶ月間修行に励みます。