奈良市の奈良国立博物館で開催中の特別展「白鳳―花ひらく仏教美術―」(同館、読売新聞社など主催)で18日、興福寺(奈良市)所蔵の国宝「仏頭(ぶっとう)」(高さ98センチ)の展示が始まった。仏頭の展示は27日まで。
古代の豪族・蘇我氏の一族が建立した山田寺(奈良県桜井 市)で685年に開眼された仏像の頭部で、白鳳文化(7世紀半ば~8世紀初頭)を代表する傑作とされる。1187年に興福寺に移され、1411年の火災で 頭部のみ残った。会場ではこの日、同寺の多川俊映貫首らが出展中の安全を願い、開眼法要を営んだ。